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最近、「短眠」(短時間睡眠)がちょっとしたブームです。睡眠時間を短くすれば1日を有効に使えるし、ひいては人生を有効に使うことができる…という趣旨のようです。確かに「限られた時間を有効に使う」という観点で見れば短時間睡眠にはメリットがあります。しかし、実際に短時間睡眠を実行するとなると、そこには大きなリスクもあります。無理して睡眠時間を減らせば、身体機能に異常をきたしたり、場合によっては生命に関わることもあります。
睡眠不足の本当の恐ろしさは、あまり知られていません。「睡眠」は単に体を休息させるためだけに行なう行為ではありません。生命の維持のため、そして脳の機能の維持のために、人間にとって不可欠の行為なのです。
睡眠不足は、免疫力の低下を招き、糖尿病や高血圧の引き金にもなります。そして睡眠不足が精神や脳の機能に与える影響はもっと深刻です。記憶・学習機能の障害や認知機能の低下を招くとともに、うつ病の引き金になることも知られています。
本書では、睡眠時間を確保することの重要性について詳しく解説するとともに、「睡眠の質とは何か」について考え、「質の高い睡眠をとる方法」「熟睡する方法」について提案します。
トータルヘルスアドバイザー
春日五郎
【目次】
まえがき
1 本当は怖い睡眠不足
2 長期的な睡眠不足が脳に与える悪影響
3 見えないところで進む身体の劣化
4 女性は生理機能への影響が大きい
5 睡眠とは何か?
6 脳科学から見た睡眠
7 レム睡眠とノンレム睡眠(1)
8 レム睡眠とノンレム睡眠(2)
9 脳と体の休息以外の睡眠の役割
10 「人間の睡眠」は多様性を持つ
11 年齢による睡眠パターンの変化
12 睡眠に見られる男女差
13 季節と睡眠の関係
14 職業と睡眠の関係
15 文化と睡眠の関係
16 適正睡眠時間の確保
17 自分にとっての適正睡眠時間を知る
18 適正就寝時刻を決める
19 よい睡眠とは
20 自分に必要な睡眠時間を知る
21 自分の生活リズムを知り、検証する
22 生活習慣を見直して睡眠時間を確保する
23 効率的に時間を使う
24 「熟睡」とは
25 睡眠の質を下げる身体面の要因(その1)
26 睡眠の質を下げる身体面の要因(その2)
27 睡眠の質を上げるためにすべきこと
28 アルコールと睡眠の関係
29 早く入眠し、熟睡するためにすべきこと(その1)
30 早く入眠し、熟睡するためにすべきこと(その2)
31 睡眠環境を整える(室内環境)
32 睡眠環境を整える(寝具)
33 睡眠環境を整える(枕)
34 睡眠環境を整える(寝巻き)
35 毎朝スッキリ目覚めるために
36 睡眠の質を下げる精神面の要因(その1)
37 睡眠の質を下げる精神面の要因(その2)
38 不眠の原因となる「悩み」をどうするか?
39 不眠の原因となる「不安」をどうやって解決するか?
40 不眠と「うつ」の関係
41 「眠れないという悩み」で悩まない
あとがき